コンドロイチンとNAGに決定 新規JHFA規格検討(2013.10.10)
コンドロイチン硫酸とNアセチルグルコサミン(NAG)のJHFA(認定健康食品)規格基準づくりを行うことを日本健康・栄養食品協会が決めた。規格基準案を検討する専門部会を近日中にそれぞれ立ち上げ、各成分の分析方法はじめ有効性、流通実態、安全性などに関する情報の収集・検討に入りたい考え。
7月に検討候補2成分を公募した結果、申請件数の多かったのが同2成分だった。これらには及ばなかったものの、アグリクスの規格基準づくりを求める声も多かった。
コンドロイチンの規格基準の必要性は、業界団体「CRNジャパン」が日健栄協に以前から強く訴えていた。国民生活センターが08年、独自に実施した商品テストの結果、「表示量に比べて実際の含有量が顕著に少ない商品があった」などとして業界に改善を求めていたことが背景にある。
CRNJでは、健康食品用原料では正確な測定が困難な場合もあったサメ軟骨由来ムコ多糖タンパク中コンドロイチン量の定量方法(HPLC法)を新たに確立し論文発表するなど、改善策を検討してきた。JHFA規格基準でも、分析や表示方法などについて、これを土台に検討が進む可能性が高い。
一方、NAGについては「日本グルコサミン工業会」に参画する原料メーカーらが申請した。もともと食品添加物として既存添加物名簿に収載されていたNAGだが、昨年5月、厚生労働省が「添加物としての流通実態がない」として名簿からの消除を決定。これにより製法などに関する決まりが何らない状態となっている。JHFA規格基準で健康食品素材としての品質管理を行えるようにしたい考え。