免疫への新知見確認 コンビ 殺菌乳酸菌「EC‐12」(2013.10.10)
コンビ㈱ファンクショナルフーズ事業部(さいたま市桜区)は、原料供給する殺菌乳酸菌「EC‐12」が、免疫機構に影響を与える新たな作用機序を研究で明らかにした。
EC‐12はこれまでの研究で、腸菅に到達するとパイエル板のM細胞から免疫組織に取り込まれ、マクロファージなどの抗原提示細胞に認識されて、サイトカインなどの伝達物質の産生を促し、T細胞やB細胞などに働きかけて免疫を調整することが確認されていた。
今回の研究では、EC‐12がどのようにマクロファージに認識されているのかを調査。その結果、EC‐12の細胞壁に存在するマンノースをマクロファージが認識して、貪食していることを確認した。
また、EC‐12を貪食したマクロファージがサイトカインなどの伝達物質を産生するメカニズムも調査したところ、EC‐12のRNAが産生を促進していることを認めた。しかし、壊れたRNAではサイトカインの産生がほぼみられず、EC‐12の中にあるRNAがサイトカイン産生を高めていることを見出した。
この結果により同社では、EC‐12はその機能が期待される腸の内部で、細胞壁によりマクロファージに認識されて、細胞内のRNAによりサイトカイン産生を促すことから、「いわば、天然のドラッグデリバリーシステム」としている。
このほか、同社は酵素処理燕窩「コロカリア」では、ヒト繊維芽細胞を使った試験で、ヒアルロン酸合成促進作用を確認している。