141項目の確認事項まとめ公表 消費者庁(2015.10.1)
消費者庁は、機能性表示食品の届出書の作成にあたり、記載事項の漏れや間違いがないかを届出事業者が確認するためのチェックシート「機能性表示食品の届出書作成に当たっての確認事項」を作成し公表した。同庁食品表示企画課担当官は「届出資料作成にあたり主な確認項目をまとめたもの。少しでも不備の無い資料を作成し届出してほしい」と、同確認事項公表の経緯を語った。
同庁は6月、届出書の記載漏れや記入ミスが多い個所を留意事項にまとめ公表したが、その後も受理件数の伸び悩みが続く。届出書提出は300件を超えたとされるが、差し戻されたとの声もあり、相変わらず届出書の不備は多いとみられる。
確認事項は同庁ホームページなどで公開している届出書の様式に基づいており、商品名や機能性関与成分など届出書全体に係るものから各届出様式ごとに確認事項があり、全部で141項目に及ぶ。留意事項では分かりにくい食経験など安全性(届出様式Ⅱ)に関する部分や、製造や品質に関する情報(同Ⅲ)について、より詳細なチェック項目を設けた。生鮮食品のみに適用する「生産・採取・漁獲等を行う者の氏名や名称の記載」についてもチェック項目に加えた。
一方、機能性の科学的根拠(同Ⅴなど)については、最終製品を用いた臨床試験か研究レビューであるかに分けて該当部分のチェック方法や記載条件などを説明し、分かりやすくしてある。
また、表示事項では、表示見本と同じ記載がなされているか、届出者の登記内容と齟齬がないかといったミスしがちなものから、表示禁止事項では機能性関与成分以外の成分の強調や科学的根拠を超えたキャッチコピーやイラストを表示していないかのチェック項目も設けた。