龍泉堂 塩島由晃社長 UC‐Ⅱ届出受理 (2015.10.8)

龍泉堂塩島社長_UC-Ⅱ受理後インタビュー.doc

 関節に対する働きを訴求する機能性表示食品の関与成分としては、グルコサミン塩酸塩、コラーゲンペプチドに続く届出受理となった非変性Ⅱ型コラーゲン(UC‐Ⅱ)。このほど受理された配合サプリメント「関節の友」の届出者で、UC‐Ⅱを供給する㈱龍泉堂(東京都豊島区)の塩島由晃社長(=写真)に話を聞いた。

「関節全般に訴求する」

─受理までに時間を要しました。

 「届出書の初回提出は5月。消費者庁との間でやり取りはあったが、最終的に受理された届出書は、最初に提出したものと大差ない。その点では比較的スムーズに進んだと捉えている」

─機能性の科学的根拠は関与成分の研究レビュー(SR)で評価しました。受理実績を生かしたUC‐Ⅱの拡販が図れそうです。

 「表示しようとする機能性などが大きく異ならない限り、受理実績のある届出は書類確認もスムーズなのではないか。今回受理された当社の届出を多くの販売会社に活用していただき、機能性表示食品としてUC‐Ⅱを広げていきたい。UC‐Ⅱのほかに、まだ受理されていないがβ‐1,3/1,6‐グルカン(※同社独自素材『ウェルミューン』の有効成分)についても、当社がサポートする形ですでに複数企業が書類提出を行っていて、届出ノウハウも蓄積されつつある」

─「関節の友」の届出表示を見ると、『関節の柔軟性、可動性をサポートすることが報告されています』と、関節部位が限定されていません。

 「あえてそうしている。膝などに限定されない関節全般の柔軟性や可動性をサポートする働きを持つことは、経口免疫寛容作用を誘導するというUC‐Ⅱの作用機序で説明できると考えている。かといって『膝関節』に限定できないわけでもないと考えている。SRで最終的に採用された文献は、関節に対する機能性の指標として、膝関節に対する有用性を検証しているためだ」

─SRを行ったのは米国の第三者専門機関とのことです。

 「当社社員も一部関わったが、研究の妥当性や信頼性を評価したのは第三者専門機関であり、当社からのバイアスのない公正なSRが行われたといえる。安全性に関しても、UC‐Ⅱは米国でGRAS認証を取得しているし、日本人を対象にした、過剰・長期摂取試験に関する文献も届け出た。UC‐Ⅱは特定保健用食品に準じた形で安全性が評価されている」

─β‐1,3/1,6‐グルカンでは「疲れ」や「ストレス」に対する表示を検討しています。

 「UC‐Ⅱと同様に米国の第三者専門機関が行ったSRを使った届出を行っている先が複数ある。当社としても今後届け出る予定で、当社の届出では『免疫バランス』にも言及したい。また、アフリカマンゴノキエキスでもSRを実施するなど届出準備を進めている。日本人を対象にした過剰摂取試験も間もなく終了する。ダイエット関連機能を表示したい意向は少なくないと見られ、11月ごろまでには届出準備を完了させたい」

(聞き手=本紙記者・石川太郎)

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