サプリと医薬を両輪に アピ・今期成長戦略(2015.10.8)


 今期(第44期、16年8月期)に売上高300億円の大台越えを計画する健康食品受託製造最大手のアピ㈱(岐阜県岐阜市)。今期の成長戦略について同社はこのほど弊紙の取材に応じ、「好調な医薬品に加え、機能性表示食品制度の導入により活性化するサプリメント市場で需要を取り込む」と答えた。

 同社が先ごろ公表した第43期業績(速報値)では、売上高が前年同期比1.9%減の291億3300万円と微減。健康食品の売上高も前期実績に及ばなかった。売上減の要因について同社は、「一部主力取引先の売上減少を要因として全体として売上微減となった」とした。

 一方、抗生剤など医薬品の売上高は同41.8%増の45億4900万円と好調で、今期計画している総額23億円の主要設備投資でも、池田医薬品工場など医薬品製造部門の生産能力増強を行い、更なる受注増を図る。

 また今期の主要設備投資に関しては、池田工場に対する製造設備の導入・更新など、健康食品製造部門でも設備の更新を中心に実施する計画だ。これにより「今後の受注に備える」という。前期は、昨年10月に竣工した新工場ネクストステージの40億円を中心に、計59億円を設備投資に充てていた。

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