トマトリコピン、4商品で受理 カゴメが届出(2015.10.15)


 消費者庁は15日、機能性表示食品の届出情報を更新し、カゴメが届け出たトマトジュースやサプリメントの4品目を追加した。同社が届け出たのはすべてリコピンを機能性関与成分にしたもので、血中HDLコレステロールを増やす働きを表示する。また、えひめ飲料が届け出たミカン果汁100%飲料も追加。同品ではβクリプトキサンチンによる骨の健康維持に役立つ機能を訴求する。これにより届出総件数は109品目になった。

 リコピンを関与成分にした機能性表示食品は初。届け出たカゴメでは4品目すべてについて「リコピンには血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されています。血中コレステロールが気になる方にお勧めです」と表示する。

 機能性の科学的根拠は研究レビューで評価しており、1つのレビューを4商品すべてに活用。届出書によると、レビューは同社社員のほか上岡洋晴・東京農業大学教授らが行ったという。

 カゴメが届け出た4商品の内訳は、①高リコピントマト使用トマトジュース②食塩入りトマトジュース③食塩無添加トマトジュース④トマトリコピン配合サプリメント(ソフトカプセル)の4つ。サプリには1日摂取目安量1粒当たり15mgのトマトリコピンをレビュー結果に基づき配合する。

 ①と②について、食塩(ナトリウム)の過剰摂取に繋がらない理由として届出書では、日本人の食事摂取基準における食塩相当量(18歳以上男性8㌘/日未満)に占める割合が10%以下だと説明している。①のナトリウム含有量は1日摂取目安量1本(265㌘)当たり276㍉㌘、食塩相当量としては0.7㌘。

 届出書によると、4商品の販売開始予定日は来年1月。


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