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　フィリピン産ココナッツオイルを事業展開する㈱ココウェルは、新たな製法を用いて開発したココナッツオイル3種を上市した。

　既存品のオイルが固まる難点を解消したリキッドタイプに、水分を極力取り除くなどの新製法で開封後などの劣化を最小限に止めたオイル、黒豆などを用いたデザートディップを売り出す。最終商品の販売とともに、リキッドタイプ、新製法オイルの2種類の原料・ＯＥＭ供給も同時に展開していく。

　リキッドタイプは、ココナッツオイルの長鎖脂肪酸を極力取り除くことで０℃まで固まらない工夫を施したオイル。結果、中鎖脂肪酸の割合が従来60％前後のところ約93％まで高めることができ、そのうちのケトン体に変換しやすいカプリル酸とカプリン酸もそれぞれ40％まで引き上げることができた。液体のまま冷蔵庫にも保存できるので、「季節を問わずサラダのドレッシングなどにも使える」とし、固まらないココナッツオイルとして差別化提案を進めていく。