見直し検討「まだ何も」 板東消費者庁長官(2015.10.29)


 消費者庁の板東久美子長官は28日の定例会見で、機能性表示食品制度の見直し検討について、「(法や政省令改正を伴う)制度の改正と、ガイドライン改定など運用上の問題とは線を引ける。ガイドラインは逐次検証しながら改善していく」考えを伝えた。

 これは、河野太郎消費者担当大臣が22日の会見で、特定保健用食品(トクホ)の審査で安全性が判断できないとされた成分を含む製品が、機能性表示食品で届出受理されたいわゆる蹴脂粒問題に絡み、「安全性の観点からはトクホがダメなら機能性表示食品もダメだというルールがあっていい」と発言したことへの対応を問われての回答。板東長官は河野大臣の発言は科学的根拠の評価の問題とし、「やるとすればガイドラインの問題ではないか」と運用上の改善で対応できるとの考えを示した。

 ただ、「まだ、この問題について何か決めている訳ではない」とも述べ、機能性表示食品制度に関する具体的な検討手順やスケジュールは、依然として未定であることを強調した。


Clip to Evernote

ページトップ