DHA・EPA、加工食品が多く 機能性表示食品11月4日届出情報(2015.11.5)


 消費者庁が4日行った機能性表示食品の届出情報更新で、マルハニチロ㈱が届け出ていた加工食品2品(さけフレーク、ツナフレーク)が追加された。DHA・EPAを機能性関与成分にするもので、中性脂肪を低下させる機能を表示する。これにより同社の届出は計4品目になった。同じ届出表示、関与成分のフィッシュソーセージ、さば缶詰が受理されていた。

 マルハニチロが届出実績を伸ばす一方で、日本水産㈱の届出が一向に受理されない。

 日本水産は今夏、EPA・DHAを関与成分とし、「中性脂肪の低下」に言及する、加工食品を中心とした計14品目の届出書類を同庁に提出。この中には、マルハニチロが届け出たのと同様なフィッシュソーセージや缶詰も含まれており、届出が受理されない理由が不可解と言えそうだ。

 エビデンスが豊富なことから、業界内の期待感も大きかったDHA・EPAだが、サプリメントでの届出は現在のところ、アサヒフードアンドヘルスケア1品、大塚製薬2品の計3品目にとどまっている。

 4日の更新ではほかに、東洋新薬が届け出た加工食品(商品名=葛花パウダーT/セラミド配合スムージーT)2品目も追加され、同社の届出件数は計11品目となり、企業別届出件数では森下仁丹を抜いて遂にトップに立った。

 一方、同日の更新で追加された、㈱全日本通販が届け出たサプリメント「セラミド保湿粒」の製造所は、東洋新薬の鳥栖工場。米由来グルコシルセラミドで届出実績がある同社が届出支援したものと見られ、同社は届出だけでなく、機能性表示食品の受託開発・製造でも勢いを加速させつつある。

 なお、機能性表示食品の届出総数は計128品目になった。


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