カカドゥプラムを上市 豪州のスーパーフルーツ(2015.10.22)
東洋酵素化学㈱(千葉県浦安市)は、オーストラリアのスーパーフルーツと言われ、天然のビタミンCを高含有する一方、酸味がほとんど無いという「カカドゥプラム」果実の乾燥粉末を上市した。一般・健康食品向けに、OEM供給を主体に原料供給も行う。また、化粧品用途の抽出エキスも取り扱う考え。
カカドゥプラムは、オーストラリア先住民族アボリジニの生活区のみに生育するシクンシ科植物の果実。数千年以上、アボリジニの貴重な栄養源、または生薬として利用されてきた歴史があるという。
果実100㌘あたりのビタミンC量は3000㍉㌘以上で、その量はレモンの約30倍。美白作用が知られるエラグ酸もその約70%をフリー体として含む。このほか100種類以上のポリフェノールや没食子酸なども含有する。
このため抗酸化活性が高く、ORAC値は1500マイクロモルTE/㌘あることが確認されている。
米国でもカカドゥプラムは注目され、健康情報番組「ドクター・オズ・ショー」にゲスト出演した医師が紹介したところ、視聴者の反響が大きく、同医師は配合した自社スキンケア製品を発売したほど。
東洋酵素化学も、新たな美肌素材として提案していく方針で、初年度は100㌔㌘以上を供給目標としている。
【写真=実がなるカカドゥプラムの木】