国民医療費初の40兆円台 13年度2.2%増(2015.10.22)


 厚生労働省は、2013年(平成25年)度の国民医療費が前年度比2.2%(8493億円)増の40兆610億円と、初めて40兆円台に達したことを明らかにした。国民医療費の増加は7年連続。人口1人当たりの国民医療費も同2.3%増の31万4700円で過去最高だった。国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.29%(前年度は8.26%)、国民所得(NI)に対する比率は11.06%(同11.14%)。

 国民医療費は高齢化の進展や医療の高度化により、ほぼ右肩上がりで増加を続け、1990年度に20兆円、9年後の99年度に30兆円を突破し、さらに14年を経て遂に40兆円台に乗せた。

 年齢階級別の人口1人当たりの国民医療費は、65歳未満が同0.3%増の17万7700円、65歳以上は同1.0%増の72万4500円と、高齢者の医療費の伸びが高かった。

 診療種類別では、医科診療医療費が同1.5%増の28兆7447億円、歯科診療医療費が同0.9%増の2兆7368億円、薬局調剤医療費が同6.0%増の7兆1118億円だった。

 また、医科診療医療費を傷病分類別にみると、「循環器系の疾患」が5兆8817億円で最も多く、次いで「新生物」の3兆8850億円、「筋骨格系及び結合組織の疾患」の2兆2422億円、「呼吸器系の疾患」の2兆1211億円と続いた。

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