機能性表示データブックを一部公開 抗加齢協会(2015.10.22)
NPO日本抗加齢協会(吉川敏一理事長)が発刊準備を進めている、機能性表示食品に関連した「健康食品機能性表示データブック」について、掲載予定の成分名や機能性の一部が、同協会ホームページに8日付で公開された。丸善製薬のパイナップル由来グルコシルセラミドやイチョウ葉エキスなど5社10成分12機能に関する情報が一部あげられている。
データブックは、同協会が行っている機能性表示食品の届出支援の一環として発行するもの。事業者が実施した、または事業者の委託を受けて同協会が日本抗加齢医学会の協力を得て実施した研究レビューを簡略化した「データシート」を掲載する。
公開された「健康食品機能性表示データブック一覧」に社名があがっている企業は、丸善製薬のほかにサニーヘルス、上野製薬、ノエビア、森下仁丹。このうちサニーヘルスではケルセチン、HMBカルシウム、ヤマブシタケ由来ヘリセノンの3成分、ノエビアではLアルギニン、大豆イソフラボン、Lロイシンの3成分についてそれぞれ届出を検討、あるいは届出書類を消費者庁に提出済みの可能性がある。
一覧にある「機能性表示」を見ると、パイナップル由来グルコシルセラミドは「肌のバリア機能を高め、明るい肌を保つ」、大豆イソフラボンは「女性ホルモンに似た作用があり、更年期特有の不快さを緩和する」、HMBカルシウムは「筋肉量を維持・増進させる」、Lロイシンは「筋肉合成を促進する」などとされており、これまでに受理された届出表示にはない機能が多い。
同協会事務局によると、データブックの発刊予定日は11月14日。少なくとも20成分以上のデータシートを掲載する予定と言い、今回はその一部の基礎情報のみを事前公開した格好だ。