イチョウ葉を受理 「認知機能の一部の記憶力」(2015.11.12)
イチョウ葉エキスを配合し、「認知機能」に言及する機能性表示食品のサプリメントが、12日にあった届出情報更新で追加された。アサヒフードアンドヘルスケアが届け出たもので、同素材の届出が受理されるのは2例目となる。
同社が届け出たのは「シュワーベギンコ イチョウ葉エキス」。シュワーベギンコは店頭販売イチョウ葉エキス健康食品市場の6割以上を占有すると見られる売れ筋商品。同素材を配合した機能性表示食品では、大塚製薬が届け出た「ネイチャーメイド」の受理が先行しており、アサヒFHの動向が注目されていた。
機能性関与成分はイチョウ葉フラボノイド配糖体およびイチョウ葉テルペンラクトン。届出表示は「認知機能の一部である記憶力(言葉・物のイメージ・位置情報を思い出す力)を維持する機能があることが報告されています」で、ネイチャーメイドと似通った内容になった。「認知機能の一部である記憶力」はほぼ同一だ。
機能性の科学的根拠は研究レビューで評価しており、最終的に採用したのはRCT文献1報。同品に配合される独シュワーベ社製のイチョウ葉エキスは、多くの臨床試験が行われ、文献も多数存在することが知られるが、届出書によれば、採用した文献では他社製イチョウ葉エキスが使われている模様だ。採用文献について届出書では「健常な高齢男性を対象に、脳の記憶力と脳の血流を同一試験で評価した唯一のプラセボ対照RCT」だとしている。同文献のイチョウ葉エキス1日当たり摂取量は80㍉㌘。
イチョウ葉エキスを配合した機能性表示食品をめぐっては、丸善製薬や常磐植物化学研究所など原料事業者が研究レビューを行い、届出支援に乗り出している。