5年後に売上100億円へ 日本生物科学が40周年(2015.11.12)
主力のナットウキナーゼはじめ、既存商材の植物発酵エキスや明日葉など国内外からの受注がここ数年急増するなど事業規模を拡大させている㈱日本生物科学研究所(大阪市福島区)は、大阪・中之島のリーガロイヤルホテルで5日に開催した創業40周年記念祝賀会において、「2020年には売上100億円を達成する」事業方針を明らかにした。
国内・海外の関係者など約200名が参集した席上で報告したもので、リニューアルを除く約10年ぶりの新原料・カボス種子エキスの来春からの上市や、2カ月ほど前から営業展開しているカツオ動脈球由来のエラスチン原料の取扱い、昨年から始めているペットショップ事業など、同社はここにきて事業領域を急速に拡大させている。
挨拶した東建一郎社長はこれまでの40年間を振り返り、「最初の20年間は苦難と試練の時代だった」とし、当時から支援してきた関係者に謝意を表した。また柱商材のひとつナットウキナーゼについて、「国内はこの3年でみると毎年30%の伸張率を示すようになった。また海外は国内を大きく上回る40~50%の上昇率だ。今後は国内においてさらに購買に結びつくような事業展開を進める」と述べた。
その他の取扱素材である明日葉についても取扱量が急速に拡大、近くインドネシアの栽培場を拡大する計画を報告。また創業当初から販売する植物発酵エキスも「海外、特にアジアからのオファーが高まっている」とし2~3年のうちに増設を検討するとした。新規商材のエラスチンについても「上々の滑り出し」とし、来春から売り出すカボス種子エキスでは大分大学と連携し研究を推し進める意向を示した。
当日は天馬鈴若&その一味による祝い太鼓や、京都・祇園一力亭の芸妓、舞妓による祝舞などが披露され、同社40周年祝賀会を盛り上げた。
祝賀会前には日本ナットウキナーゼ協会主催によるシンポジウムが開催、同素材の最新研究成果や米国での販売状況などが報告された。
【写真=今後の事業方針を述べる東建一郎社長(左)、祝賀会では鏡割りも行われた(11月5日、大阪市北区)】