血糖対応の新素材「グルコフェノール」(2015.11.12)


 東洋サイエンス㈱(東京都中央区)は、高血糖対応素材としてカナダのニュートラカナダ社製「グルコフェノール」を上市した。血糖値の上昇抑制や低下作用ではなく、インスリン感受性を改善する働きで訴求していく。

 同品はインスリン感受性が低下した層に対し、健常者同様に血糖を体内に取り込む目的で作られた素材。カナダのオルレアン島で栽培されるpクマル酸を多く含むオルレアンストロベリーと、プロアントシアニジンを含むクランベリーを抽出して合わせたエキス末で、ポリフェノールを約20%含有するという。1日の推奨摂取量は277㍉㌘。

 ヒト試験で機能性も確認されており、インスリン抵抗性のある肥満者46名が6週間摂取したところ、インスリン感受性や耐糖能、血液中のブドウ糖消失率などが改善した。

 主な作用機序は、オルレアンストロベリー由来のpクマル酸が、インスリンレセプターのリン酸化を促進して同レセプターを活性化するほか、骨格細胞や脂肪細胞へのグルコースの取り込みをコントロールするGLUT4の発現量を増やすことで、インスリン感受性を改善すると示されている。

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