低所得世帯は野菜摂取少なく 国民健康・栄養調査(2015.12.10)


 厚生労働省は9日、2014年国民健康・栄養調査の結果を公表した。所得別の状況では、世帯所得が200万円未満は600万円以上の世帯に比べ肥満割合が男女とも有意に高かった。習慣的な喫煙割合も男女とも高く、特に女性は15.3%(600万円以上世帯は5.6%)と3倍近かった。睡眠が十分でない者の割合や運動習慣のない者の割合では差がなかったが、歩数の平均値は200万円未満世帯が有意に少なかった。食生活では野菜類や肉類の摂取量が少なく、逆に穀類摂取は多かった。エネルギー摂取量も男女とも100Kcal前後少なく、有意差があった。

 一方、20歳以上の肥満者(BMIが25kg/㎡以上)割合は男性28.7%、女性21.3%で、この10年では有意な変化はなかった。一方、女性のやせ(BMIが18.5kg/同未満)は10.4%でこの10年で有意に増加している。

 糖尿病が強く疑われる者の割合は男性15.5%、女性9.8%で、前年(男性16.2%、女性9.2%)比で男性は減少、女性は増加だが、いずれも06年からは有意な変化はなかった。


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