乳酸菌発酵果汁でアトピー性皮膚炎改善 ヤクルト(2015.11.26)


 ㈱ヤクルト本社(東京都港区)は、乳酸菌LP0132株で発酵させた果汁飲料がアトピー性皮膚炎症状を改善することをヒト試験で確認した。この成果は科学雑誌「Bioscience of Microbiota, Food and Health」の電子版に掲載された。

 試験は軽度から中程度のアトピー性皮膚炎患者32名を対象に、症状が悪化しやすい10月~2月にかけて実施。LP0132株を用いた乳酸菌発酵果汁飲料を8週間、1日あたり100㍉㍑(乳酸菌数800億個)飲用してもらい、同皮膚炎症状とQOLをSkindex‐16で評価。その結果、飲用後の症状とQOLは飲用前との比較で改善または向上した。

 この結果を解析するため血液中のアレルギー関連マーカーを調査したところ、好酸球から放出される炎症性物質「ECP」が飲用後に有意に低下。さらに、総IgE量が有意に低下するとともにスギ及びヒノキ特異的IgE量も有意に減少したことを確認した。

 なお、同乳酸菌発酵果汁飲料はこれまでにスギ花粉症患者の症状軽減を示す結果も得られている。

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