新陳代謝で美と健康を ㈱メタボリック西田和弘社長(2015.11.26)

メタボリック西田社長

 来年創業25周年を迎える㈱メタボリック(東京都渋谷区)の新社長に、西田和弘氏(前取締役副社長)が今月4日就任した。1990年代前半の杜仲茶に始まり、キトサン・アフターダイエットと立て続けにヒット商品を世に送り出した同社の次なる一手について、西田新社長に今後の取組みを聞いた。

―新社長として、まず取りかかることは何か

 西田 我々はメーカーなので、モノ作りに集中させることにつきる。そのための体制作りを着々と進めている状況だ。これまでのダイエット、美容、強壮系の基幹商材の拡充はもとより、昨年から手掛けているニーズを見極めたスムージーなどの拡充を進める。

 以前あった、素材ベースでニーズを作り出すといったことは難しい。世間のトレンドから健康食品に応用できるものを基本に商品に落とし込む。いかにトレンドを捉えるか、これが商品を開発するうえで重要だ。スムージー商品「エンナチュラル」シリーズは、それを捉えた売上推移を示している。

―機能性表示食品はどう捉えているか

 西田 いずれは着手すべきものだが、いまのところは様子見の段階。お客様のトレンドとしてあって当たり前の状況ができるほどの品数が揃い、棚の切り替え時に乗り遅れないように準備は整えていく。お客様の購入する際の選択肢のひとつになった時にこの業界もガラっと変わるだろう。早くても1年半は状況を見定める必要がある。そのうえで当社独自の商品開発ができればと考える。

―インバウンドの影響はどうか

 西田 当社の取扱商材である植物酵素と酵母ペプチドを用いた「イースト×エンザイムダイエット」シリーズがそれにあたる。全売上の1~2割程度はその恩恵を受けたが、あくまでもラッキーパンチだ。掴みづらい需要でもあるので一過性のものと捉える。海外の方が買われるものは日本で売れているもので、それが前提となる。それゆえに、国内展開を主軸にヒット商品を生み出すことが先決だ。

―今後の目標は

 西田 インバウンド需要を除き年10%の成長率維持を見込んでいる。現在ドラッグストアを中心に1万店弱に商品を配荷しているが、むやみにチャネルを広げるのではなく、その地域に合った商材を充て販促を仕掛ける。今後もメタボリックの社名に込められた「健康と美容の基本は新陳代謝にある」を念頭におき、ニーズのある商品を開発していく。

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