「筋力」表示を視野 クレアチンで研究レビュー(2015.11.26)
独アルツケム社製クレアチン原料「クレアピュア」を日本で取り扱うヘルシーナビ、兼松ケミカル、ユニテックフーズの3社(クレアピュア事務局)が、クレアチンの研究レビューを進めている。「筋力」あるいは「筋肉」に言及する機能性表示を想定している。年明けにも、販売会社に対する届出支援に乗り出したい考えだ。
筋持久力改善作用など、筋肉に対する機能性を持つスポーツニュートリションとして知られるクレアチンの機能性表示をめぐっては、欧州食品安全機関(EFSA)が2011年、「短期間、高負荷の反復運動における身体能力の向上」というヘルスクレームを許可している。1日当たり摂取量は3㌘。
クレアピュア事務局によれば、クレアピュアの需要は今年に入り、プロアスリートを対象にしたサプリメントで増加傾向。プロ向け市場は機能性表示に対する関心が薄い一方で、一般消費者向けでは、抗ロコモティブシンドロームやサルコペニアなどの筋肉ケア効果を訴求できることから、クレアチン配合機能性表示食品に関する引き合いが寄せられているという。
研究レビューは来月中旬までに終える計画。EFSAが許可したヘルスクレームよりも、消費者に分かり易い表示を目指したい考えだ。