大野智准教授ら登壇 AHCC研究会・市民公開講座 (2015.11.26)

03AHCC研・大野氏

 AHCC研究会(細川真澄男会長)は21日、市民公開講座「プロに学ぶ!賢く予防 健康セミナー」(後援:アミノアップ化学)を都内で開催、一般消費者約120名が集まった。健康食品の正しい知識・情報を取捨選択する重要性を啓発することを目的に、大阪大学大学院医学系研究科の大野智准教授と、サッカーJリーグで審判員を務める西村雄一氏の2名が講演した。

 「サプリメント(健康食品)のウソ・ホント」と題し講演した大野氏は、まず健康食品の利用実態調査から「効果を実感したい人が多い」現状を説明。そのうえで、ネット上に氾濫する健康情報のうち誤った情報があることに注意を促した。また成分を高濃度化した食品の摂取についても言及し、大量に摂ることで身体の具合を悪くすることもあるとし、「100%安全な食品はない」ことを訴えた。

 さらに国立健康・栄養研究所のDBサイトから健康食品で使用される素材の有効性・安全性の情報が得られるとし、それら情報をもって健康食品利用の有無を自身で判断するべきと強調した。最後に「健食購入もそれら情報を総合し、自分の価値観から判断するように」と締め括った。

 次いで登壇した西村氏は、自身の体調管理法を伝えるなかで、「いかに疲労を溜めない走りと動き」をするためにサプリメントを摂取していることを取り上げ、ライチ由来ポリフェノール「オリゴノール」の摂取が「自分に合った」管理法と評した。

【写真=講演する大野智・大阪大学大学院准教授(11月21日、東京・港区)】

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