14年度の訪販売上3.25%減 訪販協推計(2015.12.17)
日本訪問販売協会は16日、2014年度の訪問販売売上高が1兆7193億円だったとの推計値(速報)を発表した。前年度比3.25%(577億円)の減少で2年ぶりのマイナスとなる。14年4月の消費増税を前に、耐久財を中心に駆け込み需要が発生、14年度はその反動による売上減が影響したものとみられる。
同売上高推計は、同協会正会員の訪問販売売上高を基に国内全体の売上高を推計したもので、自動車・新聞・医薬品・食料品の訪販売上高や、百貨店の外商売上高は除いてある。
13年度は消費増税前の駆込み需要が影響し、1996年度以来17年ぶりに前年度実績を上回ったが、14年度はその反動減があったと同協会は見ている。特に「高額な耐久財は駆け込み需要の反動減の影響が大きかった」という。ただ、「健康食品や化粧品についてはそれほど落ち込んでいない」など、商材によっては消費増税の影響が限られたようだ。
なお、同協会は今月中にも同売上推計の確報値や商品別売上などの詳細データを発表する。