三生医薬 シリーズ化で早期届出も 支援体制を充実(2015.12.10)


 機能性表示食品の届出サポートをいち早く展開し、着実に実績を積み上げている健康食品受託製造の三生医薬㈱(静岡県富士市)。製剤技術や、健康食品GMPによる製造工程管理といった受託事業者の基本は全て押さえたうえで、製品設計から届出書類作成サポートまで顧客ニーズに応えられる体制を整えている。

 機能性表示食品制度は4月にスタートし、先月末には消費者庁が情報公開した届出が150品を超えた。同庁のチェック体制が整いつつあることや、企業の届出書類の記載ミスといった不備も解消されつつあるようで、増加ペースは徐々に上がっている。初年度300品に迫る勢いであり、商品が増えれば消費者の認知も上がり、市場拡大に期待がかかる。

 同社はこのうち8品(4日現在)を受託する。ほかにも100件を超す引き合いがあるという。

 同社では、過去の受託実績や届出支援で得たノウハウ、原料メーカー等から収集した情報を活かし、機能性表示が期待できる原料の紹介のみならず、効果が期待できる処方や副素材、原料に合った最適な剤形により差別化を意識した商品提案も可能という。届出品目が増加すれば、競合する後発品はどうしても差別化を意識せざるを得ない。業界全体を見た場合、受託事業者である同社がその提案もできるメリットは大きい。

 更に、同社はスピードにも着目する。顧客のいち早い届け出を可能にするため、機能性、安全性などの情報を揃えたサプリメントシリーズの作成を進めており、新たな戦略の1つとして今後展開していく予定だ。

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