届出日に2カ月超の空白期間 機能性表示(2016.1.7)
機能性表示食品の「届出日」に異変が起きている。昨年最後の届出情報更新となった12月25日の更新で追加された2品目の届出日が、「12月24日」だった。その直前の更新(同15日)で追加された商品は「10月19日」。届出日に60日以上の空白期間が生じている。
年明けから今月7日までに情報更新は2回行われ、計5品目が追加された。これらの届出日は「12月28日」(1月5日更新3品目)、または「1月5日」(同6日更新2品目)。昨年最後に更新された商品の届出日に続く流れになっている。
これにより、一部の消費者団体が以前から不満の声を上げていた、届出日と届出情報公開日の「ズレ」が一挙に解消された格好だ。書類確認の遅れもあり、届出日と情報公開日に1カ月半から2カ月前後の差が生じ、届出情報の公開が始まった翌々日に販売を開始した例も見られるなど、届出から販売開始までの「事前情報公開」の仕組みは半ば形骸化していた。
一方で、10月20日から12月23日までの60日以上にもわたり、受理できる書類が一つも存在しなかったとは考えにくい。届出書類の総提出件数は500件を超えているとされ、修正を繰り返している書類も少なくない。
2カ月以上の空白期間の背景には、消費者庁が書類の届出日を厳密に管理し始めた可能性も考えられる。ごく微細な修正のみで受理できる書類に対しても、その修正が完了した日付を届出日とすることで、情報公開日とのズレを解消し始めたとも推測できそうだ。
機能性表示食品の届出日は、記載事項に不備がないなど要件に適合した届出書類が消費者庁食品表示企画課に到達した日付を指し、その日を起点に60日後から届出商品の販売が可能になる。