花粉飛散は今春より減少 日本気象協会が来春の予測を発表(2013.10.24)
来春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散量は、九州から東海地方のほとんどの地域と北海道は例年並みかやや多く、関東から東北地方は例年より少なくなる見込みだという。日本気象協会が9日発表した。
花粉飛散量が多かった今春と比較すると、九州から東北地方にかけては少なく、特に本州の日本海側と関東甲信地方は非常に少なくなる見込み。北海道は今春の飛散量が少なかったため、多くなると見通している。
花粉の飛散量は夏の気象条件が大きく影響し、一般に気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は発芽が多く形成されて、翌春の飛散量が多くなる。今夏は全国的に猛暑となり、西日本は記録的な高温となった。日照時間はほとんどの地域で平年並みか多く、降水量は太平洋側では少なかったが、日本海側は多く、特に北陸と東北の日本海側はかなり多かった。
一方で、花粉の飛散量は多い年と少ない年が交互に現れる傾向がある。
このため、今夏は発芽が多く形成される気象条件が揃った地域でも、今春の花粉飛散量が多かったため、例年より少なくなるところもあり、特に東京ではその傾向が顕著となる見込み。大阪は例年よりやや多いが、前年より少ないと予測した。