コラーゲン、届出支援の準備進む ニッピ、新田など(2016.1.21)


 コラーゲンペプチドを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出サポート体制を、原料事業者が整えつつある。原料販売最大手の㈱ニッピと新田ゼラチン㈱は、肌に対する機能性に関して研究レビューを実施。ニッピでは今後、ユーザーの意向を聞きながら、具体的なサポートに乗り出す。両社とも、一昨年から昨年に掛け、相次いで査読付き臨床試験論文を発表していた。

 また、「コラーゲン・トリペプチド」を製造販売するゼライス㈱では、膝関節に対する働きを訴求する機能性表示食品を、まずは同社として届け出る方針。原料ユーザーに対する届出支援も行う計画だ。JKOMスコアの有意な改善など報告する臨床論文が、昨年12月に国内査読付き誌に掲載受理されていた。関与成分はコラーゲン・トリペプチドとする。

 一方、ニッピでは、コラーゲンペプチドの生理活性機能を巡る研究成果を、同社として初めて原料製品に反映させた、新規原料の開発も進めている。コラーゲンペプチドの主要有効成分として有力視されているジペプチド「Pro‐Hyp」(=プロリンとヒドロキシプロリンが結合したペプチド)の含有量を規格化したもの。試作品では、1㌘当たり2㍉㌘以上の含有に成功している。

 新原料について同社は今後、臨床試験を実施し膝関節に対する有効性を検証する予定。機能性表示対応素材としての市場展開も視野に入れる。


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