KAMPO煎専堂、浅草へ タキザワ漢方廠(2016.1.7)
漢方薬を中心に健康茶などをラインナップするモデル店「KAMPO煎専堂」を埼玉・大宮駅近くで直営していた㈱タキザワ漢方廠(さいたま市大宮区)は、先月中旬に同店を都内・浅草に移転オープンさせた。先月17日に開業した全国の名産品などを揃える商業施設「まるごとにっぽん」のテナントとして出店したもので、従前の漢方薬の煎茶、健康茶の提供などを通じて健康情報を発信していく。
開業前の先月14日に行われた内覧会で同社の瀧沢努社長は、「大宮で培ったノウハウを、この浅草の地でさらに蓄積させ、当社の販売店である全国の漢方薬局に集客術などを伝えていく」とし、〝気軽に立ち寄れる漢方薬局〟の事業化を進めていく。移転前の大宮店同様に、漢方薬局の地味なイメージを払拭させた内装やディスプレイでセルフBARの空間を演出している。すでに同店のノウハウを導入した漢方薬局は全国に30数店舗あるが、これを年度末までに100店舗に増やす。3年後を目途に約3000店舗ある販売店の約半数にノウハウを導入させたい考えだ。
同店では、葛根湯や小青龍湯、柴胡桂枝湯など漢方煎薬24種を用意し、煎じて摂る〝ドリップ漢方〟の利点を訴求、1杯税抜350円で提供するほか、どくだみやハトムギ、杜仲葉など14種の健康茶を同150円で用意する。それぞれ1包売りも行っている。商品の提供だけでなく、スタッフ6名が健康相談に応じる体制も順次整えていく。
【写真=17日に開業した浅草「まるごとにっぽん」の店舗内(左)、店内で販売する健康茶のメニュー】