ブラックジンジャー ヒト試験データ揃え提案(2016.1.21)
ダイエット健康食品素材として普及が進むブラックジンジャー(黒ショウガ)抽出物の用途を「冷え」「男性活力」にも拡大させようと、原料供給する㈱サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)が配合提案に力を入れ始めた。ヒト試験データも取揃えている。
ブラックジンジャー抽出物は、健康食品販売大手がダイエット訴求の大型商材の主要素材と配合したこともあり、ダイエット素材として市場での足場を築きつつある。一方、同素材を供給する原料各社が報告している有効性はそれにとどまらず、筋肉強化を巡る研究報告も活発に行われなど、多機能性で知られる。
その中で同社は、供給するブラックジンジャー抽出物の市場ポジション獲得と、同素材全体の需要を広げる目的で、日本国内で実施したヒト試験で得られていた結果から、冷え改善と男性機能改善の両機能に着目。特に冷えについては、「体感性も高い」として強力に推していく方針だ。
冷えに関するヒト試験では、冷え性を自覚する健康な成人女性9名が同素材を1日当たり(28日間)150㍉㌘摂取。試験開始前と終了後に冷水負荷試験を行い、サーモグラフィを使って体温回復速度の変化を調べたところ、被験者5名に、回復速度の向上が見られた。血流改善作用があると考えられる。
男性機能改善に関しては、機能に不安を感じる健常男性9名を対象に試験を実施。1日当たり150㍉㌘を摂取2週間後に、加齢に伴う性欲や勃起能の減退も含まれる、LOH(男性更年期障害)に関する評価スコアの改善傾向が認められたとしている。