海藻抽出物 食後ニンニク臭を抑制 ラビジェ(2016.1.21)
美味しくても食べた後が気になるニンニクの臭いを抑制する働きがあるとして、特許製法による海藻抽出物を配合したタブレットのバルク供給を、フィッシュコラーゲンペプチド製造販売の㈱ラビジェ(東京都港区)が始めた。海藻抽出物に含まれる多糖類が、ニンニクに独特の食後臭の原因成分を包摂するという。関係企業とも連携し、コラーゲンペプチドに次ぐ柱商材に育てたい考え。
同社によると、ニンニクの食後臭を抑制出来る海藻抽出物を開発したのは、農学博士の金子憲太郎氏(元日本獣医生命科学大学応用生命科学部教授)。「ニンニク臭の消臭剤および消臭法」の名称で特許(第5126988)も取得している。
ニンニクを食べる前にこのタブレットを摂取すると、食後に口臭や体臭として発散される嫌な臭いがほとんど出なかったり、著しく緩和したりする。そのメカニズムとしては、摂取した海藻抽出物由来の多糖類が腸内で溶けて広がり、ニンニク食後臭の原因成分アリシンを吸収・包摂することで、アリシンから変化して発生する臭い成分アリルスルフィド類の発生を防ぐ、という機構によるものだと考察されるとしている。
また、この海藻抽出物を配合したカプセルを摂取した結果、ニンニク1㌘に相当する数個の餃子を食べた後のニンニク臭が、ほぼ無臭化されたことを示す試験結果も得ている。配合カプセルを摂取しなかった群は、食後6時間が経過しても明らかに臭っていたという。