ヒアルロン酸好調でファインケミ増収 キユーピー(2016.1.21)


 キユーピー㈱が7日に発表した2015年11月期の連結決算で、ヒアルロン酸事業などを展開するファインケミカルの売上高が、前年同期比5.5%増の113億1100万円になった。医薬用EPAは伸び悩んだ一方で、ヒアルロン酸を機能性関与成分にした機能性表示食品などを販売する通販会社トゥ・キユーピーの連結子会社化や、ヒアルロン酸の原料供給が好調に推移したことで増収だった。

 一方で、営業利益については医薬用EPAの売り上げ減、通販会社の連結子会社化に伴うコスト増で同66%減の3億500万円と減益した。

 また8日には16~18年度中期経営計画を発表し、ファインケミカル事業の売上高を125億円に引き上げるとともに、営業利益率10%を目指すとした。「ヒアロモイスチャー240」などの機能性表示食品に関し、BtoCルートへの販売を強化する計画で、現在展開している新聞広告に加え、ウェブ広告の強化や映像広告にもチャレンジする。

 そのほか、原料価格の変動リスクを低減するため「グローバルな複数購買体制」を整える。また「付加価値商品への特化」も進める計画で、このうちヒアルロン酸に関しては、「海外での販売体制の強化により展開を加速する」としている。

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