DHAで「情報記憶サポート」 機能性表示食、マルハニチロが届出(2016.2.10)


 機能性表示食品の届出情報更新で、10日、DHAを機能性関与成分として「記憶をサポートする」機能を表示する魚肉ソーセージが、新たに追加された。DHAとEPAの両方を機能性関与成分とする届出は既に複数出ているが、DHA単体、かつ「記憶」に言及する届出が受理されたのは初めて。マルハニチロが届け出た。

 商品名は「DHAのチカラ フィッシュソーセージ」。魚肉ソーセージにDHAを含む精製魚油を添加したもの。
 表示しようとする機能性は、「DHAには認知機能の一部である、数・ことば・図形・状況などの情報の記憶をサポートする機能があることが報告されています」。商品パッケージ主要面に「情報の記憶をサポート」と表示する。機能性の科学的根拠は機能性関与成分の研究レビューで評価した。

 届出書によれば、研究レビューで最終的に採用したのは計13報。軽度な認知機能の低下は認められるものの、認知症が認められていない被験者を含む文献もレビュー対象にした。

 また、DHAとEPAを併用摂取した文献も多く採用。ただ、DHAが多く、逆にEPAをほとんど含まない脂質を摂取した場合に、認知機能に対する有意な効果が認められるとする報告があることから、機能性関与成分はDHAにしたという。

 DAHとEPAを関与成分にした機能性表示食品は、これまでに13品目が届け出られており、表示機能はすべてで「中性脂肪の低下」だった。

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