合田氏・エキスのクラス分け提案 消費者庁の関与成分検討(2016.2.18)


 機能性関与成分が明確でないエキスなどの食品の取扱いの論点整理も、消費者庁が制度対象とする必要性、安全性、機能性表示、国の関与の4点を挙げ、これを基に議論を行った。

 特に、制度設計を行った前回の検討会から引き続き委員を務める合田幸広委員(国立医薬品食品衛生研究所)は、表示する機能と品質管理する定量指標成分との相関に基づいてクラス分けする方策を提案。漢方など医薬品の考えを用いたもので、建設的かつ具体性のある提案でもあって、この案を中心に議論が進められた。

 同氏は例として3クラスに分ける案を提示した。具体的には、機能性と定量指標成分としての関連性が高いセンノシドを含むセンナ、指標成分はグリチルリチンだがそれ以外にも数千種類の成分を含むため、全ての機能を説明するのは難しいカンゾウ、品質管理のうえでは指標となるが、機能性の面では関連性が低いと見られるデセン酸を含むローヤルゼリーを例に挙げた。同氏の提案は、このクラス分けに加え、天然物という特性を踏まえた規格化、栽培・生産工程の管理といった品質管理の徹底を組合わせている。



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