売れ筋キトサン 飲料にも メイプロが提案開始(2013.10.24)


 アイスランドのキトサン原料専業メーカー、プライメックスは、このほど粉末タイプの水溶性キトサン原料を新たに開発し、日本国内総販売代理店のメイプロインダストリーズ㈱を通じて配合提案を開始した。脂質吸着・排出作用がある食用キトサン原料「リポサンウルトラ」の水への溶解性をかなり向上させたもので、特にダイエット訴求ドリンクへの配合で売り込みを掛ける。

 「リポサン」は、北大西洋沖で水揚げされたエビの甲羅を原材料にしたもの。日本では、「飲んでチョーオフカロ」(ネイチャーラボ)や会員向け通販企業などが販売している脂質カット系ダイエットサプリに配合されている。

 プライメックスの調べによると、従来のキトサン原料と比較して脂質吸着、排出能力が3~5倍高い。摂取後の溶解速度が速いためだ。また、21歳から45歳の女性59名を対象にした臨床試験では、平均1.5㌔㌘の体重減少効果が見られたほか、糞便中に含まれる脂質量も顕著に増加したとしている。

 一方、メイプロによれば、「原材料に特有の匂いが強く、水にも溶けにくい」という性質であったため、これまで飲料類への配合は難しかった。これを解消したのが新製品で、プライメックスでは「唯一の水溶性キトサン」だとコメント。またメイプロでは今後、ドリンクやゼリーなど従来配合できなかった製品形態への配合提案を進める。

 メイプロが「リポサン」を日本市場で売り始めたのは2004年。プライメックスによると、ここ数年の販売量は特に日本が好調で、前年比2ケタ増で伸張し続けている。

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