カカオチョコで便通改善 明治・帝京大が共同研究(2016.2.11)
㈱明治(東京都江東区)は、カカオ高含有チョコレートの継続摂取に、便通改善効果があることを帝京大学との共同研究で確認した。試験は、20歳以上50歳未満の便秘傾向の女性を対象に実施した。
31名の対象者をカカオ分72%のカカオ高含有チョコレート摂取群と対照群に分け、排便回数、便性、便量、便中菌叢解析の評価項目で並行群間比較試験をした。その結果、同チョコレート摂取群は摂取2週間後に排便回数が摂取前の2.8回から4.9回に増加し、対照群と比べて有意差があった。
また、摂取群は便色の改善傾向と排便量が2倍以上になるという便量増加傾向が、排便回数と同様に摂取2週間後に確認された。
これら作用の関与成分については、カカオに含有する難消化性タンパク質のカカオプロテインと示唆している。同社らはマウスを用いた試験により、カカオプロテインの便のかさ増し効果を認めている。