ともに新春を祝う 健康食品業界団体が賀詞交歓会(2016.2.11)
日本健康・栄養食品協会と関係6団体協賛による「新春賀詞交歓会」が、1月21日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開催され、関係者など約350名が集まった。来賓には厚生労働省の福田祐典生活衛生・食品安全部長、消費者庁の川口康裕次長、農林水産省の担当官らが出席。また、日健栄協創立30周年を記念し、協会運営や事業推進に貢献した4氏の特別表彰式が執り行われた。
来賓として挨拶した消費者庁の川口次長は、22日に初会合を開く機能性表示食品制度の検討会で積み残し課題の検討を行う一方、「消費者に信頼される制度になるためにはなお課題が色々ある。消費者をはじめ関係者への普及・啓発、また届出資料の作成、確認がスムーズに進むための取組みについてさらに充実させていきたい」と、制度改善に努める考えを伝えた。
厚労省の福田氏は、食のグローバル化への対応策として進めている、HACCPによる食品衛生管理手法を今後も推進していく考えを伝えるとともに、「途上国でもHACCPは義務化が進んでおり、日本の実情に合わせた導入が進むよう考えていきたい。その際にはこの業界で進めている健康食品GMPの推進も含め、様々な先進的な取組みとの整合性や相乗効果をもって進められるようなかたちで共に考えたい」と、業界の実情も考慮する考えを伝えた。
主催者挨拶した参院議員で日健栄協会長の山東昭子氏は、「昨年4月から始まった機能性表示食品制度は皆さまの力で良い環境になってきた」と、制度が順調に進んでいるとの認識を示したほか、創立30周年を念頭に「これからも皆さまに信頼される協会として、製造者、消費者それぞれのレベルアップを含め、お手伝いしていきたい」と語った。
特別表彰は、細谷憲政氏元理事長(東京大学名誉教授)、林裕造前理事長(元国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター長)、内山貞夫元評議員、伊藤蓮太郎元理事の4氏を表彰。それぞれに表彰状と記念品が贈られた。
【写真=左から山東会長、福田生活衛生・食品安全部長、川口次長、特別表彰受賞者】