クオリカプス グローバル展開を加速(2016.2.25)
㈱三菱ケミカルホールディングス傘下で㈱生命科学インスティテュートグループのクオリカプス㈱(奈良県大和郡山市)は8日、ブラジルの医薬品・健康食品用カプセル製造のジェニックス・インダストリア・ファーマシューティカ社の全株式を取得し連結子会社にしたと発表した。今回の買収により、ブラジルに製造拠点を有する主要カプセルメーカーとなり、すでに展開している日本、欧州、米国の3拠点に加え、中南米地域を製造販売エリアにしたことで、グローバル展開をさらに加速させることになる。買収額は非公表。
ジェニックス社は2002年の設立。ブラジルに拠点を持つ大手製薬・健康食品メーカーにハードゼラチンカプセルを供給し、同国市場で5割以上のシェアを持つ。クオリカプスとは、カプセル製造工程において以前より子会社である製剤機器メーカーのテクノファー社のハードカプセル製造装置や技術を活用してきた。ジェニックス社のカプセル生産能力は年間約130億カプセル。2014年実績で約5700万レアル(約17億円)を売り上げる。