新たな評価法の検討など 食安委が来年度運営計画案(2016.2.25)


 食品安全委員会は来年度事業の運営方針などをまとめた「平成28年度食品安全委員会運営計画(案)」の意見募集を開始した。来月17日まで受け付ける。

 計画案では、食品健康影響評価の着実な実施に向け、より迅速で信頼性の高い新たな評価方法の検討開始と活用、事務局体制を強化し評価を着実に実施する。また、ワーキンググループを設置して評価ガイドラインの策定も進める。28年度は定量的構造活性相関(QSAR)、ベンチマークドーズ法を用いた評価、遺伝毒性発がん物質の評価に関するガイドラインについて検討を開始する。

 一方、リスク管理機関からの要請ではなく同委自らが評価を行ういわゆる「自ら評価」は引き続き実施する。28年度のスケジュールは7月にホームページなどを通じて一般からの意見募集や各専門調査会からの要望を受け付け、その後事務局で整理したのち企画等専門調査会で議論を進めて来年1月に案件候補を決定する。その後さらに親委員会で実際に評価を行うか、評価まではせず情報提供にとどめるかの判断を行い、3月に案件を決定する。

 このほか、海外の食品安全機関との一層の連携強化を図るほか、リスクコミュニケーションでは新たにブログを活用し、健康に影響を及ぼす恐れのある危害情報などを提供する。

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