加工食、サプリを近く逆転か 機能性表示食届出数 その差2品目(2016.3.10)
機能性表示食品の届出総数が、10日現在で計241品目(撤回2品目含む)となった。届出書類提出件数自体は計600件前後と推測されるものの、その半数に過ぎない300品目の年度内到達は困難と見られる。一方で、サプリメントの届出数を、その他加工食品が近く追い抜く可能性は極めて高まっている。
届出全体を食品分類ごとに見ると、サプリメントが自主撤回2品目を除き119品目、その他加工食品が117品目とその差は2品目まで縮まっている。3日の届出情報更新で、Mizkanが届け出た「酢酸」を機能性関与成分とするリンゴ酢飲料など6品目が一気に積み上がった。
その他加工食品の機能性表示食品は、受理済み商品のバリエーション商品を届け出るケースも多い。Mizkanでは酢酸の商品のみで現在14品目と、自ずと届出件数が増えやすい傾向がある。
一方で、「いわゆる健康食品を機能性表示食品として押し広げていくことが狙いの制度だと考えていたが、アメなど健康食品ではない通常の食品がどんどん入ってきている」(サプリメントの表示制度に詳しい業界関係者)と疑問視する見方も出てきた。
なお、生鮮食品に関しては現在も3品目にとどまる。