HACCPと住み分けも 厚生労働省・岡崎専門官(2016.3.22)


 17日開催の「健康食品の安全性や機能性に関する意見交換会」(消費者庁、厚生労働省、農林水産省主催)のパネルディスカッションでは、現在、厚生労働省が検討会を設置して議論を進めているHACCPの義務化の動きと健康食品も話題となった。同省の岡崎隆之健康食品安全対策専門官は、「今後、HACCPとGMPとの整合やGMPを取っていればHACCPもできているとみなすか議論していくが、機能性表示食品の場合は関与成分が一定量入っている必要があるなどGMPの考え方が馴染む。住み分けるなら安全性はHACCP、品質はGMPで見るといったことも今後検討する必要がある」との考えが省内にあることを披露した。

 一方、健康食品の広告・宣伝について、同庁食品表示対策室の田中誠食品表示調査官は、誇大表示を規制する景品表示法と健康増進法を踏まえ、「事業者は真の効果効能について歪みなくありのままの広告を。消費者に過度の期待を与えないのがポイント」と語り、企業や広告媒体など関係者間でよく検討するよう求めた。


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