韃靼そばとキヌア配合食品に注力 キッスビー健全食(2016.3.10)


 キッスビー健全食㈱(東京都三鷹市)は、韃靼そばとキヌアを粉末化し、お湯に溶かして飲む「おしな湯 キヌア入り」を自社製品として販売するほか原料・OEM供給も行い、販路拡大に注力している。血管の硬直化が老化に繋がると指摘されることから、同社では毛細血管の弾力性維持に働くルチンを高含有する韃靼そばを用いた製品及び原料により、3000万人を超える高齢者の健康に役立ちたいとしている。

 採用した韃靼そばは、農研機構・北海道農業研究センターが開発した新品種「満天きらり」。韃靼そばは苦みが強く日本では食用とされないが、同品種は苦みを10分の1に抑えた。一方、ルチン含有量は従来品種と変わらず、食用とされるそば品種の100倍含むという。日本食品分析センターによる同社原料の分析では、100㌘あたりの含有量は1.7㌘。

 また、韃靼そばはチロシナーゼ活性阻害作用が確認されているシスウンベル酸も多く含む。同社の古越裕章社長は「幾つになっても美しくありたい女性に最適」と話し、女性には高齢者だけでなく、全ての年代に提案している。

 韃靼そばに合わせたキヌアは、ここ数年スーパーフードとして注目される雑穀で、タンパク質をはじめミネラルやビタミンを高含有する。そのキヌアを、特殊な高加熱製法でアルファ化して吸収力を高めて配合。機能性だけでなく、栄養補助食品としての側面でもPRしている。

 自社製品は、雑誌通販やイオンモールなどスーパーでの宣伝販売、東京の新宿駅地下広場で開催される展示即売会などで売れ行きが伸びてきたという。同社では全国で販売されることを目標に、素材としての有用性を周知して、原料などでの広がりも推進していく。

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