ブロッコリースプラウト 肌“黄ぐすみ”を抑制(2016.3.10)


 ブロッコリースプラウト抽出物とその有効成分であるスルフォラファンに、加齢とともに肌の色が黄色くくすむ(黄ぐすみ)現象を抑制する働きを持つ可能性のあることが、原料供給するオリザ油化㈱の研究で分かった。黄ぐすみの原因とされるカルボニル化タンパクの産生抑制作用をinvitro 試験で確認した。同社が3日に発表した。

 スルフォラファンやブロッコリースプラウト抽出物では未確認の機能性と見られ、同社では特許を出願。黄ぐすみなど肌のくすみは、40歳から50歳代女性に多い悩みだとされる。同社では今後、食用・化粧品用の両用途で供給する「ブロッコリースプラウトエキス」の新たな美容作用として「黄ぐすみ予防」を訴求し、配合提案を強化する。

 肌の色は、加齢とともに明るさが低下し、皮膚の真皮が黄色化するなどして黄色味が強まる。これは、紫外線を浴びた皮膚の真皮層のタンパク質に過酸化脂質が結合することで起こる、カルボニル化の影響によるものとされる。いわゆる「糖化」が要因とも考えられているが、黄色化の度合いはカルボニル化の方が強いとの報告もある。

 同社によれば、試験では、ブロッコリースプラウトエキスとスルフォラファンの両方について濃度依存的なカルボニル化タンパクの生成抑制作用が認められたという。供給している原料は、食用・化粧品用ともに、スルフォラファンの含有量を規格化している。

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