日本・バイオ 5月に新工場を操業 生産能力3倍に(2016.3.24)
独自の乳酸菌生産物質を製造及び販売する日本・バイオ㈱(東京都新宿区)は、山梨県甲州市に新工場「甲州乳酸菌発酵所」を設立、5月1日に操業予定としている。同社が近年開発したブドウ種皮を培地に用いる「乳酸菌発酵ブドウ」の認知度及び需要の増加を受け、同生産物質原料から配合製品の製造までを行う工場とする。720㍉㍑の配合飲料であれば最大で月2万本製造可能で、従来の同7000本から約3倍に生産体制を増強したことになる。
工場はオートメーション化を推進する計画のため、従業員は7~8名を予定している。また敷地面積が約2600平方㍍、工場の延床面積が約460平方㍍で広大な空きスペースがあることから、需要に応じて製造ラインの増設も視野に入れる。
工場立地は「新鮮な原材料を手に入れる」(同社・鈴木光政社長)目的から、培地のブドウ種皮の仕入先だった甲州市を選択。そのなかでも、1200年以上の歴史を有する熊野神社の境内に建設することになり、工場は周囲の環境に合わせて、木造平屋に遠州瓦の屋根を使った建物とした。今後は乳酸菌神社の建設も予定する。
また、同社は死菌体乳酸菌の研究にも注力し、1㌘中に30~40兆個の同乳酸菌が添加できる方法を見出したという。
【写真=新工場の入口外観】