PB先行させ市場開拓 カボス種子 日本生物科学(2016.3.24)


 ナットウキナーゼを主力に各種機能性素材を手掛ける㈱日本生物科学研究所(大阪市福島区)は、以前より今春の導入を予定していたカボス種子抽出物「カボシードEX」の原料供給を開始する。まずはPB「ヘパファイト」を市場に投入し、メインコンセプトとするアルコール対応の需要を見極め、供給先のマーケティングに役立てる。

 同社では、製造工場のある大分県の特産品カボスの種子の有効利用から新たな機能性原料の開発を数年前より進めていた。大分大学とも連携し、カボス種子に含まれるリモノイド類による肝障害予防効果をラット試験で確認、日本農芸化学会で発表している。現在ヒト試験も進めており、機能性表示食品にも導入できるよう研究レビューも順次用意していく。

 PB先行には、ウコンや肝臓抽出物で占められるアルコール対応食品市場の分析にある。「硬直した市場のなかで、カボス種子による仕掛けを見てもらうため」(担当者)といい、原料を提案する際の企画材料とする。また原材料についても、使用量の制限が現状あるため、需要を見極めたうえで供給元へも要請し、来期のカボス種子の収量を確保する。

 4月から売り出すPB「ヘパファイト」は、カボス種子抽出物に独自原料の植物発酵エキス「ビオチーム」を配合したサプリメント。また、昨年から取扱い始めたエラスチン原料を用いた最終商品は5月に上市する予定だ。

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