三生医薬 腸溶性カプセルを提案 天然由来原料使用(2016.3.24)


 三生医薬㈱(静岡県富士市)は、シームレスが持つ外観の美しさを保持したまま、胃で溶けず腸に到達してから溶けるように設計した腸溶性シームレスカプセル「E‐カプセルクリア(ノンコート)」を開発し、このほど提案を開始した。胃液で生理活性が失われたり、胃の粘膜を刺激する素材、戻り臭などの臭いを出す素材に適しているという。

 腸溶性製剤は、コーティング加工によって腸溶性を付与したものが多く、手間がかかるほか、外観も不透明になるといった問題があった。同社のカプセルはコーティングせずに腸で溶けるように設計されており、先月5日には特許査定(特許第5878669)もされた独自の製剤となる。

 特長としては、コーティングによる腸溶性カプセルにくらべ、加工費が安価で納期を短縮でき、外観も光沢がある。天然由来原料であるため「安心・安全」なイメージも与えることができる、としている。

 同技術は広くカプセルに適応できるものであり、ソフトカプセル、ハードカプセルについても順次適応を進めていく。

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