有胞子性乳酸菌 サビンサが提案強化(2016.3.24)
胃酸の影響を受けず生きたまま腸に届くという特長を持つ乳酸菌である有胞子性乳酸菌(バチルス・コアグランス)の配合提案を、原料供給する㈱サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)が強めている。市場で差別化できる乳酸菌が求められている最近の傾向を受け、一層のシェア拡大を目指す。
「腸内フローラ」に対する一般消費者の関心が高まったことを契機とする乳酸菌などプロバイオティクスの需要拡大を受け、サビンサの有胞子性乳酸菌製剤「ラクトスポア」も、供給量を順調に伸ばしていた。競合素材も同様の傾向が伝えられていることから、配合提案を強化することで市場競争力を高める。
提案強化に当たっては、ラクトスポアが「生菌タイプ」であることを打ち出す。ラクトスポアの摂取により、強い整腸作用が期待できることが臨床試験でも示唆されており、生菌ならではの強みとして、こうした機能性の高さを訴求する。
また、近年の植物発酵エキスの需要増大を受け、その組み合わせ素材として依然、供給量が高止まり傾向にある小麦フスマ発酵エキス「ダイジェザイム」との複合提案も改めて強化する。これにより、整腸作用や腸内環境改善機能と同時に、ダイエット機能も訴求できる最終商品開発の提案を進めたい考えだ。
サビンサではラクトスポアについて有胞子性乳酸菌の菌数別に複数の製剤を用意。1㌘当たり60億個、同150億個、同1000億個の3製品を揃えている。