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【Zoom UP】　健康食品通販最大手のサントリーウエルネスが機能性表示食品として届け出ていた、セサミンを機能性関与成分とするサプリメント「セサミンＥＸ」を消費者庁が届出受理し、15日から情報公開を始めた。表示する機能性に「抗酸化力を向上」「体調の改善」といった幅広い意味も受け取れる表現を盛り込んだもので、同社としては初の機能性表示食品。

　表示する機能性は「本品はセサミンを含み、抗酸化力を向上させ、日常的に疲れを感じる方の寝つき、眠りの深さ、寝覚めという体調の改善に役立ちます」。科学的根拠は最終商品の臨床試験で評価した。「日常的に疲れを感じる中高年」を主な摂取対象者とする。

　届出書類によれば販売開始予定日は6月1日。既存の主力商品「セサミンＥＸ」を機能性表示食品に切り替えていくものと推測される。届け出られた商品パッケージ主要面を見ると、既存商品とほぼ同一で、機能性も表示していない。大規模な展開も予想される新聞広告などを通じた販促活動で、表示機能をどのように抜粋しアピールしていくかが注目されそうだ。

　「抗酸化」の表現を巡り消費者庁では、あくまでも作用機序であるとし、健康維持・増進機能の具体に欠けることから受理に難色を示しているとの見方が、業界関係者などの間で以前から取り沙汰されていた。同品の初回の届出書類提出時期は、昨年4月1日だったとみられる。