6割超が目安より多く摂取せず 東京都が健康食品摂取調査(2016.4.4)
東京都はこのほど、都民対象の健康食品の摂取に係る調査結果を公表した。都民への普及啓発に向けた基礎資料にする。
調査は今年1月13~23日にかけて、都内居住の18~74歳までの男女にインターネットによる予備調査と、そのうち摂取頻度が高い人への本調査、さらに本調査の協力者へグループインタビューを行った。予備調査は約6000人、本調査は約1200人、グループインタビューは3グループ(10~20代女性6人、40~50代女性6人(うち1人欠席)、40~50代男性6人)。
予備調査の結果、最近1年間の利用は「たぶん利用」も含め66.4%、種類は特定保健用食品(トクホ)が56.0%と半数超、利用が最も少ない機能性表示食品も44.4%と半数近くに上った。利用の一番の目的は「健康増進」の25.3%が最も多く、「栄養バランス」が22.1%、「特定の栄養素摂取」が7.9%だった。子どもと同居する人に聞いた中学生以下の子どもの利用率は、利用したことがあるを含め15.1%だった。
本調査では、摂取目安量に対し「多く摂取したことはない」との回答は65・8%、多く摂取しているは16.9%だった。同時に複数の利用経験があるのは51.1%。体調不良を感じた経験があるのは3.6%で、「確信が持てないがある(他の要因の可能性もあり)」を含め11.8%だった。
摂取効果は、「非常に効果を感じている」(8.4%)、「少しは効果を感じている」(61.8%)で、計70.2%が何らかの効果を感じていた。
このほか、利用者の52.3%がいずれかの疾病と診断されたことがあり、26.6%はいずれかの疾病の疑いがあると回答。医薬品との併用は31.0%だった。