関与成分検討会 議事録公表いつ 初会合から3カ月(2016.4.11)
今年1月13日に立ち上がり、現在までに計3回の会合が行われた「機能性表示食品制度における機能性関与成分検討会」の議事録が、11日までに一度も公表されていない。初会合から既に3カ月近くが経過した。機能性関与成分の対象拡充が実現されるかどうかという業界にとっての重要事項が検討されている一方で、会合を傍聴できた僅かな人を除き、多くの業界関係者が各委員や座長および消費者庁の発言内容の詳細を把握することができず、状況から置き去りにされている。
機能性関与成分検討会は今月26日に第4回会合が開かれる予定。同庁が示した検討スケジュール案によれば、今後の議論は、栄養成分や機能性関与成分が不明確なものの「安全性の確保」「機能性の表示」「食品制度としての国の関与」など〝各論〟に入ることになっている。
今回の検討会では、議事録のみならず、検討委員が提出した資料の一部も公表されていない。前回第3回会合の「ヒアリング」に関しては、ヒアリングを受けた各事業者団体の提出資料がほぼ公表されたものの、第2回会合で合田幸広委員(国立医薬品食品衛生研究所薬品部長)が提出した意見書(=機能性関与成分と製造工程管理のための定量指標成分に関するもの)や、制度全般に対する見解を取りまとめた消費生活コンサルタントの森田満樹委員らによる提出資料など、業界にとって重要と考えられる資料が未公開のままとなっている。
前回の食品の新たな機能性表示制度に関する検討会では、委員提出資料はもとより、議事録も会合から比較的時間を空けずに公開されていた。今回の検討会委員は総勢17名と人数が多いものの、3カ月が経過しても公開されないのは異常事態と言えそうだ。