EPA・DHA 競合先行 どう巻き返す ニッスイ(2016.4.7)


 日本水産㈱が消費者庁に届け出ていたEPA・DHAを機能性関与成分とする機能性表示食品の受理が始まった。2日までに、「毎日これ1本 EPA+DHA ソーセージ」など、その他加工食品5商品の届出が受理された。いずれも「中性脂肪値を下げる作用があることが報告されています」と機能性を表示する。

 同社は昨年7月までに計13商品の機能性表示食品を届け出ていた。2015年秋・冬新商品発表会で明らかにしたもので、当初、12商品については昨年9月1日から販売開始し、初年度で合せておよそ13億円を売り上げる計画だった。一部の商品については通常の加工食品として販売を進めた。今後、機能性表示食品への切り替えを順次進めるものと見られる。

 DHAやEPAを機能性関与成分にした機能性表示食品をめぐってはマルハニチロ㈱による届出がこれまでに計11品目で受理されている。当初は中性脂肪低下作用を訴求する加工食品の届出が進んでいたが、最近になり、「情報の記憶をサポートする機能」を表示する缶詰やサプリメントも受理された。魚油製造販売最大手のニッスイが今後どう巻き返しを図るかが注目されそうだ。

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