大正製薬の届出が受理 ヒハツ由来ピペリン関与成分(2016.4.25)
消費者庁は22日、機能性表示食品として届出受理したサプリメントなど8品目の情報公開を始めた。大正製薬㈱が届け出た「ナチュラルケア 粉末スティック〈ヒハツ〉」(その他加工食)が含まれる。ヒハツ由来ピペリンを機能性関与成分にするもので、正常な血圧を維持する働きを訴求する。
大正製薬は初の受理。医薬事業とセルフメディケーション事業を両輪とする同社では、以前から特定保健用食品を中心に健康食品を販売していた。他にも届け出ている可能性が高い。届出情報によれば、同品の製造者は㈱AFC‐HDアムスライフサイエンス、販売開始予定日は今年8月1日とされている。
この日の情報更新では、製薬系企業としてほかに、協同薬品工業㈱が届け出たサプリメントが追加された。アスタキサンチンを機能性関与成分とする。同社は、配置薬製造販売企業として歴史が長く、医薬品のOEM供給も行っている。
また、初の届出受理成分としては、「ショウガ由来ポリフェノール(6‐ジンゲロール、6‐ショウガオールとして)」があった。㈱伊藤園が届け出たもので、商品名は「国産しょうが」。高知県産ショウガを加工した粉末食品で、お湯に溶かして飲む。表示しようとする機能性は「寒い季節や冷房条件下において体温(末梢)を維持する機能があることが報告されています」。
一方、消費者庁は3月31日付で1品目の撤回届出書を受理したことを、20日に公表した。受理したのは甲陽ケミカル㈱が届け出た「コーヨーキトサン」。研究レビューで届け出たもので、同社によれば、採用した文献に、制度の対象外となる被験者が一部含まれる可能性を否定できないことが事後に判明したという。