PSGサプリ 来期20億円目指す ファンケル(2013.11.7)
化粧品・健康事業の再構築を掲げ、来年4月から持株会社体制に移行する㈱ファンケル(横浜市中区)は10月31日、今後の中核商材となる発芽米に希少に含有するPSG(アシル化ステロール配糖体画分)に着目して開発したサプリメント「発芽米パワー PSG」を今月20日に市場に投入すると発表した。まずは中京・東海地区の直営店舗、通販で売り出し、来年から関東エリアを経て順次全国へ販売網を拡大させる。販売体制を逐次整備しながらの初年度は1億数千万円の売上見込みだが、来期は20億円、3年後50億円の大型商材に育て上げる方針だ。
販売にあたってはカウンセリングを重視する。従来のセルフ販売的な売り方ではなく、「集団でサポートする」(池森賢二会長)サービス体制を整え顧客フォローにあたる。販売の窓口となる直営店、通販ダイヤルに専門知識を持つ健康カウンセラーを置くとともに、定期コース契約者には薬剤師、管理栄養士などの資格を持つ専門スタッフを整えカウンセリングする。
また同商材を広く訴求させるために、広告宣伝費として今期10億円を投資する。来年1月下旬から予定するテレビCMはじめ、チラシ、DMなどを活用しPSGの啓発にあたる。
新商品は、1日摂取目安6粒中にPSG50㍉㌘、玄米ポリフェノール30㍉㌘、ポリコサノール33㍉㌘、トコトリエノール3㍉㌘などを含ませた中高年を対象したサプリ。また、それら機能性成分を体内で効率的に機能性を発揮させるため、1日目安の6粒の半分にあたる3粒のソフトカプセルにプロテクトコーティングを施し、他の3粒と時間差で溶出・吸収させるよう設計した。180粒入、税込9000円。
PSGの機能性については、同社が10年来の研究で〝血管の詰まりを防ぐ〟効果のあることを見出している。善玉コレステロールとされるHDLコレステロールを上げ、悪玉のLDLコレステロールを下げることを確認している。
なお新商品は、先月リニューアルオープンした旗艦店「銀座スクエア」で、1日から先行販売している。
【写真は新商品「発芽米パワー PSG」の商品パッケージと、池森賢二会長(写真右)】